ダイエットしないダイエット序文

ダイエット。多くの女性にとっていつも心にある目標ではないでしょうか。

四半世紀ダイエットを繰り返してきた私ですが、このたびついに、人生最後のダイエットなると確信できるダイエットを思いつき、密やかに2年間実行してみました。これまでのダイエットとの違いと、その驚くべき効果をまずお話ししましょう。

四半世紀ダイエット、で手に入れたもの

私は世の中の女性のご多分にもれず、手軽なダイエットから本気(のつもり)のダイエットまで、お金も時間もそれなりに使って、かれこれ25年はダイエットを続けてきました。四半世紀!!なんと人生の多くの時間を「ダイエット」という言葉に縛られて、人生に踏み出さないための都合のよい言い訳にしてきたことでしょうか。

ハイテンションで美しい自分を夢見て奮起し、あっというまに自暴自棄になり、また奮起し、幻滅し、リバウンドして嫌になって、でもこの体型でも元気だしとか自分をごまかしごまかし「いつか着られるようになったら服」をタンスの奥の方に、そっと隠す。だんだんと悪くなる体の循環と、着られなくなる服とリバウンドした体が残りました。

もうこれでダメだったら二度とダイエットしない!

そんな私でしたが、2年ほど前にこっそり「ダイエットしないダイエット」なるものを考案しました。決して制限しない、自分をしっかりと見据える、ということを軸にしたもので、これまでのダイエットと一線を画すのは、『制限しない』『分析からはじめる』という2点です。

なぜそんなことをはじめたかというと、ある夏の日に、ふと「私はこれまでも今も、ずっと心の隅でダイエットを気にし続けていてバカみたいだ。美味しいものを食べては”太るかな”、可愛い服を見ては”いつか着てみたい”と思い続けているけれど、なんで美味しいもの食べながら罪悪感を感じなきゃいけないのか腹が立つし、だいたい美しい私を見せびらかすいつかという日はいつ来るの?もううんざり!!」と思ったからです。

そう、どうせやってもやってもうまくいかないなら、ダイエットはもうすっぱりあきらめたほうがましだし、効果が出る方法があるというならもう今こそ本気で変わってみたい。今までみたいにジワジワと罪悪感を感じながらご飯を食べるのも、着る予定のない服をとって置いてため息をつくのも、もうまっぴらだとムカッとしたのです。

なぜ、世の中のダイエットは私に効かないのか?

ちょっと冷静になってみると、「それにしても世の中のダイエットはことごとく私に効果がないんだけれど、なぜだろう?」、という思いが浮かびました。「もしかして、もしかしてだけど、問題は私の忍耐力や頑張りの足りなさじゃなくて、方法が間違っていただけという可能性もあるのでは?」という究極に都合のいい考えがポコンとあらわれました。

その仮説をもう少し慎重に検討してみました。たしかにこれまでのダイエットでは、食べることを制限したらドカ食いに走り、運動を頑張ったら食欲が増えてリバウンドし、断食したらドカ食い。我慢してきたことはことごとく失敗に終わり、ダイエットした数だけ太ってきたとも言えます。ダイエットなんかしないほうがましだった、、、、。じゃあ、我慢しないダイエットしたらどうなるんだろう。それからしばらくこの突飛なアイディアを熟成させて、その結果浮かび上がったのが先程の二つのルール『制限しない』『分析からはじめる』でした。

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制限しなかったら、うまくいくんじゃない?

これまでのダイエットの経緯と失敗をじっくり書き出して眺めてみると、

・制限するからリバウンドする

・原因を分析しないから結果が出ない

ということがはっきりしてきて、私の突飛な仮説の信ぴょう性が高まってきました。でも、制限しないなどということはダイエットの根底を覆すあるまじき理論だという抵抗はありました。そんなことで上手くいくはずもない、と。でもね、気づいたんです。どっちにしても今まで通りの食事制限や運動では美しくなったことがない。ならば、まったく違う方法をためすしかない、と。同じ方法を選べば、同じ結果しか得られないでしょう。同時に、もうこれで人生最後にしようと決めました。これでダイエットに成功しなければ、今後私はダイエットはしない。自分を責めずに好きなものを心置きなく食べて、ゆったりした服を買って、むっちりと幸せに暮らそうと。

 

『私のダイエットの目的は何だろう?』

 

どうやって「人生最後のダイエット」をはじめようかと思ったとき、一番シンプルで、でもじつはじっくり考えたことがなかった問いに気がつきました。『私はなぜダイエットしたいんだろう?』考えをまとめるときは、書きだすのが一番!しばらく考えて書き出してみました。

 

キレイになりたいから、細くなってかわいい服を着たいから、自信を持ちたいから、体がすっきりしている方が気持ちいいだろうし、美味しいものをきれいな服を着て罪悪感なしに食べたいし、出かけるのが楽しくなるだろうし、街中で鏡に映る自分を見られるようになりたいし、美しいってちゃんと暮らしていることの裏返しだと思うから。

 

あれ?私、ダイエットは痩せることじゃなくて「美しくなること」だと思ってるみたい。でも今までダイエットは体重を減らすことを目的としてたけど?しかも、「美しい人=生活が整っている人」と思っている。であれば、私にとってダイエットとは「生活を整えて美しい自分になること」なのでは、、、?今までやっていた●キロ痩せるなんてことは、私のダイエットのイメージと関係なかったのか!

しょっぱなから大ショックでした。ダイエット=痩せるではなく、ダイエット=美しくなる。小さな言葉の違いのようですが、その行き着く先は月とスッポンぐらい大きく違うのです。であれば、体重を落とすための努力は忘れて、美しくなるための努力が必要だということがはっきりしました。

さらに一歩進んでみました。

美しくなるってなんだろう

私のダイエットの目的は美しくなる、きれいになること。

美しい、きれい、、。これってどういうことでしょうか?美女にも時代と国に寄って、個人の好みによってさまざまな個性があります。平安時代の美女と昭和の美女と平成の美女はまったく違うのです。整形してでも現代美女になりたいのかといわれると、そんなこともない。

自分以外の誰かになりたいわけじゃなくて、今の自分を一番生かす、というキーワードが浮びました。そう、鼻を付け足したり胸を加えたり太ももと削ったりして変身したいんじゃなくて、無駄をのぞいて自分のもとよりある美しさを掘り出せたら、こんな素敵なことはありません。元あるものをもっと磨いて、個性を際立たせて「当社比」による上を目指したい。だって、無いものねだりしてたら不幸の素。その欲には哀れなほどきりがないのですから。

美しくなるとは、今あるものを生かすこと。外見だけの問題だけじゃなくて、生活スタイルや考え方や仕草、そういうものも美しさの大事な要因です。

私の「美しい人」の条件を考えてみました。あくまでも欲張って。

きめが細かく美しい肌、柔らかい肌、しなやかでコシがあるつややかな髪、スッキリしたフェイスライン、輝く目、血色がよい肌、シミやシワがない/少ない、潤った唇、張りのある声、よく動く関節、しなやかな身体、キュッと上がった胸とお尻、ほどよくしまった筋肉とやわらかな丸み、スッと伸びた背筋

 

書いてみてよく分りましたが、どうみても、どう見てもこれは、『健康な人』ですね。

必要なものが体中をきっちり巡り、たっぷり栄養をいきわたらせて潤っていて、いらないものはばっちり排泄されている。そんな人でしょう、これ。細いとか太いとかそういうことじゃなくて、どう見ても『健康』という表現がぴったりくる。理想を書き出してみると『健康であること』が私の美しさの理想だと、気がつきました。

中でも「肌」は私にとっての美しさの大切な要素のようです。そして「筋肉」。私はボディビルダーのような固い筋肉ではなく、しなやかな筋肉を求めているようですね。理想とする肌と筋肉をつくるために必要なことをはっきりさせる必要が見えてきました。

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・・・

それにしても、ダイエットの真の目的というものを考えたことってなかったんです、私。きれいになれば、美しくなれば、自分が抱えている問題がゼロになって、物事はうまく運び、幸せが訪れ、欲しいものが手に入る、そんな漠然としたイメージをいだいていました。

でも、本当のダイエットの目的をそろそろ考えてみる必要が、ありそうです。なぜなら、欲求の奥にはいつだって本当の望みが隠れていて、それに気づくことで解決していくものだから。私はダイエットに執着することで、何から逃げているのか。何を実現するのが怖いから、何を直視するのが怖いから、ダイエットさえ成功したら、、、と思っているのか。ダイエットに失敗することで、足りない自分を演じているのか。

ダイエットは痩せるためのものではなく、人生を変えるためのものなのです。人任せではなく、自分の手で。そのプロセスこそが大事なこと。

 

・・・

この辺で一度、自分の今の現状を観察してみることにしました。理想と現実の距離を近づけていくことこそが大事なこと。そのためには現状を知らなくては!

 

今の私の体調は結局どうなのか

普段の生活の中であえて「病気」というほどではないけれど、イマイチ体調がすぐれない、、、。箇条書きで、体調不良やその時期、慢性的な問題などを書き出しました。体臭や肌質や生理、そういうところこそ細かく書きだします。たとえば生理前にどうとか、曇りの日にどうとか、そういうのって案外パッとは思い出せないことも多いので、数日かけて思い出したら書き足すようにしましました。

 

体調不良ほど、今の自分の問題をはっきりと教えてくれるものはありません。痛いとか不愉快とか、それが昔からずっとそうだったとしても、そこにはダイエットの大きなヒントが隠れています。それを改善することが健康に繋がり、美しさに繋がるのです。

これまでのダイエットの失敗を分析する

次に、ノートの片側に、これまでやったことのあるダイエットを思い出せるだけ書きました。そして失敗した理由を書き出しました。

たとえば、

  • 1食置き換え→空腹に負けて挫折。その後ドカ食いしてリバウンド。
  • 断食→その時は体調良かったがすぐ戻った。筋肉が落ちるらしい。
  • リンゴダイエット→その後ドカ食いリバウンド。
  • ジム→引き締まるが続かない。食欲だけ増加してリバウンド。

といったように。書いてみるとすごく分かりやすく問題点が見えてきました。私のこれまでのダイエットは、大きく分けて「1食事制限、2運動」の2点がポイント。

食事制限と運動というのはどのダイエットでも王道ですよね。でも私はことごとく失敗。ということは、私は「食べることを我慢することはできない」ということをそろそろ認めなくてはいけないのかもしれません。思い返してみると、テンションが上がっているダイエットはじめのころは、食事制限も苦になりません。でもある程度の期間が過ぎると、食への執着は高まり、どんなに頑張ってもというか、頑張れば頑張るほど「食べてはいけないメニュー」が頭から離れなくなるのです。そして、ふとした瞬間にダイエットは終了し、反動で余計に食べてはいけないものを食べてしまう、という繰り返しでした。

「食べ物を我慢するから、失敗する」これはもう、頑張るとか努力するとかのレベルではなく、きっと本能のレベルの問題でしょうから、コントロールをやめることにしました。

この「ダイエットなのに食事制限しない」という突飛な考えを思いついたのは、「食べ過ぎてしまう女たちー愛の依存症ー ジェニーン・ロス」という本の影響が大きかったんです。これはかなり以前に買った本なのですが、アメリカのダイエットカウンセラーの著者自身の体験談と顧客の体験談がちりばめられています。かなり深刻なトラウマから過食や拒食、ダイエットに走る女性たちが多く登場しますが、この本で衝撃を受けたのは、「食べること=愛」という視点。自分をなぐさめ、元気づけ、自分の価値を確認するために食べ続けるというのです。もう一点は、「私が求めていたのは痩せているという状態ではなく、痩せるという過程だったのでした。」という一文。

 

面倒でも書いてみるのがとても大切です。並べてみると思った以上に関連性とインパクトがあることに気づけます。しかも、補正下着とか、置き換え食とか、痩せる水とか、まぁ、どれだけ無駄な出費をしたことか、、、。

 

そして、ダイエットしないダイエットの効果

では、2年間続けたダイエットしないダイエット。効果はあったのでしょうか?久しぶりに逢う人には「なんか若返った」と言われるようになりました。たまに会う人には「会う度になんだか若返ってる」と言われるようになりました。何人かに言われたので、そうなのかなと思いますし、自分でもダイエットしないダイエットを始めたころより若返ったところもあるかも、と密かに感じています。

では体型はどうでしょうか?こちらも少し良くなりました。とはいえ、劇的に痩せたということはなく、どちらかというと一番太かった太ももが密やかに改善されてきて、でもそれは一般的なサイズと比べたらまだまだと言わざるを得ないレベルです。体重は測っていないので分かりません。計らないことも、私が決めたダイエットしないダイエットの一環です。

体調は明らかに、問題点がいくつも改善されました。夕方になると疲れやすくて、何をするのも億劫でしたが、気がつけば一日元気でいられるようになりました。偏頭痛もないし、生理前にPMSでイライラしたりすることもない。生理痛も以前はあったのになくなりました。そう、なくなったんです。髪の毛もそういえば以前よりさらさらしてるし、体臭も落ち着いてきた気さえします。顔は食べ物に気をつければ若返り、手抜きすれば老け顔になることもよく分りました。

これを効果があったととるか、どうかは人それぞれでしょうが、私にとっては大成功です。なぜなら、体調が改善されて前向きな気持ちでいられる時間が増えたことは何物にも代えがたいし、この結果をさらに継続すれば、もっと良くなるに違いないからです。力抜いて、頑張らないダイエットガンバリマス。

見たい世界の変化に、あなた自身がなりなさい byガンディー

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