台東の家探し。賃貸物件はホーンテッド・・・

5月7日に台北から引っ越してきて、今は台東(タイトン)で家を探している。台湾の南東に位置する地域で、台湾の最後の楽園と言われる台東。台湾の人に「台東に引っ越す」というと判で押したように「えぇ!!うらやましい・・(ため息)」と羨望の眼差し。

生きることを大切にする台湾の人たちにとっては、都会でバリバリ頑張るよりも、田舎で美しい景色と友達に囲まれてのんびり暮らすことのほうが遺伝子的にも優位な様子。

私が台東を訪れたのは、2ヶ月前、家を見に来たその一度だけで、それも夜に到着して、翌日の昼前までの滞在だった。台東に魅了されたのはだから、移動していた車の車中からの風景の美しさと、その晩に出会った台東の人たちのゆるくて幸せな雰囲気がきっかけだった。その翌日には台北の家の契約を解除し、大家との約束があったから2ヶ月後の5月24日の引っ越しを決めた。(通常は1ヶ月前告知)引越し先は決まっていなかったけれど、知り合いもできたしどうにかなるかとたかをくくっていた。

結局引っ越しの日はうちと大家のスケジュールの都合で早まり、1ヶ月半後の5月7日に。その間に台北でやることを片付けて、家も探しながら楽しみにその日を待った。

そして結局引っ越し日まで家は見つからず、友達の車と自分たちの運転する車に荷物をぎっしり詰め込んで引っ越し。台湾の友人が、自分が一緒に運ぶから引っ越し業者には頼むな!という。そう言われてみるとそうかな、と思う辺りがすでに台湾にそまっているとも言える。彼女は片道6時間の道のりを荷物を運ぶためだけに往復してくれた。私達の車は、手伝いに来てくれた母も私も足元まで荷物でいっぱいで、運転席以外はすべて荷物といった有様だった。てらきちさんの奇跡の荷詰め力がなければ、決して積み込めなかっただろうな。それでも入り切らなかった棚や椅子は、大家に進呈してきた。それ以外家具がなかったから、車2台になんとかぎりぎり収まった。

とりあえずの家は、ゲストハウスをやっている友人が提供してくれた。到着翌日から心当たりを当たって、朝から晩まで家探し。といっても、田舎での家探しは台北のようにネットにも情報は出ないし、なにより家は山ほどあまっているのに貸したい人がまったくいない。日本の田舎とまったく同じ状況だった。

何軒か見ることができた家は、もう、想像を絶するお化け屋敷ぶり。海の横の一軒など、正直言ってこれ家というか小屋が壊れかけてますけどまさかこれじゃないですよねレベルだった。ごめんごめん、これは人間が住むとかいうレベルちゃうから、と苦笑いする私達、正直おかんもあまりのひどさに絶句だった。(高松から引っ越しの手伝いに急きょ駆けつけてくれた。いつでも大事な場面にいて手伝ってくれる、スタイルが自慢の美母である。)

あぁ、これでも台湾の人の一押し物件だったんだけどなぁ。

もう一軒、台湾の医師が勧めてくれた家は、小人の家のように天井が低く、狭く、薄暗かった。他にもいくつかみたところは、まぁ、控えめに言って廃墟レベルだった。廃墟レベルの家を賃貸で探すなんて、日本ではなかなか難しいだろうな。

ということで、ここ数日で台東家探しの経験値は一気に上がり、ネットでは決して探せない台東の不動産の情報通となりつつある。台東市外では本当に賃貸物件がなく、だけど山ほど空き家がある。年に1回だけ帰ってくる人がいたり、ほんの短いバカンスのための家があったり。きれいな家は都会の人が贅沢に立てた家で、以前からここに暮らしている漁民や原住民はつつましやかな家に暮らしている。

考えてみると、私達今ホームレス。家なき子。家が見つかるまでのはちゃめちゃを楽しもう。

Related Entry

台東で家が見つからない理由と、台湾の田舎での家の探し方

台湾のファーマーズマーケット。圓山の花博農民市集でオーガニッ...

ブティックで大根まんじゅうを食べる。そしてパグの絵

台湾の暮らし まえがき

台湾の週末はオーガニックマーケットが面白い!希望広場(希望廣...

やめていく暮らし。減らせば増える豊かさについて