台湾の米どころ池上に行って、電線の無い美しい風景と弁当を堪能する

「池上」という地名は、台湾に暮らして米を買っているとかならず目にすることになる。台湾の米どころであり、有機米が有名な場所。

今私たちは台東で家なき子として、家を探しているけれど、一昨日はグーグルの導きにより、この、山を越えて車で1時間ほど離れた池上のレストラを目指した。ランチのために。

お店紹介によれば、そこにはランチがあって、しかもそれは台湾のおかず(小菜)がのった丼のようなもので、しかも池上は米どころ。もともと観光情報などに異常にうとい私たちは、その辺りのことをまったく知らずに、ただそのレストランのみを目指した。念のために電話したら、営業していてランチも予約できた。よしよし。

名前や写真の雰囲気から山の上の農家レストランをイメージしていたら、田園真っ只中の田んぼが見渡せるお店でびっくり。でもそれよりなにより道中で驚いた。というのも、こんな田舎に急に二人乗りのセンスの悪い人力自転車のようなものがずらりと並んだ駐車場のような場所が現れて、観光地の駐車場よろしくお姉さんやおばさんが旗をふって客引きしていたから。まったく予想外だった。予約したお店の駐車場かと思って危うく駐車するところだった。

当のレストランはその客引きのすぐ近くで、車から降りたらてらきちさんが「あ、ここ知ってる!電線が全然なくてきれいなところや!」というのであらためて周りを見ると、たしかにまったく電線がなく、緑の田んぼが風にそよぐばかり。美しい。

道中の車窓からも驚くほど美しい田園風景が楽しめたし、田んぼ独特のあの懐かしい香ばしいような香りも気持ちよかったなぁ。

レストランの食堂は2階で、1階で支払いをしてから2階で食事を待つ。ランチのメニューは200元のセットのみということで、選択肢もなにもあったもんじゃない。

13時もすぎていたからか、私達の貸し切りで、日差しが眩しい窓から離れた席を選ぶと、美しい田園風景が目の前に広がっていた。米どころの池上だけあって、ご飯の美味しさへの期待が高まる。

まずやってきたのは、小さな木のプレートに乗ったお汁と果物と梅ときゅうりの漬物。ろくに下調べしていないから、どんなものが提供されるのかも知らず新鮮な氣持ちで驚く私達。というか、いきなりデザートからですか。もちろん、梅は漬物と言っても甘い砂糖漬け。お汁だけはご飯のジャンルにはいるようで、ちゃんと塩味ではじめて食べる、素麺のように細いのにプチプチとした食感の海藻が興味をそそる。「海草」という名だと給仕の原住民のおばちゃんが教えてくれた。

その海藻に感動して、外の景色に感動しているうちに台湾カラーの布に包まれた丼がやってきた。自分で包を解く演出がにくらしい。

包を開けてみると、さすが台湾!丼の上に逆さまにかぶせられているのは、屋台で見るようなプラスチックの平皿・・・。雰囲気ぶち壊れだけど、だれもそんなこと気にしない、気にしない!でも平皿の下の丼はちゃんとした陶器で一安心。

さて、内容はとても普通で、でも一品一品素朴な味付けだからホッとする。主菜の豚肉は香辛料が効いていて独特の風味で美味しかったし、大根の漬物を細かく刻んで炒めたものも美味しかった。ところで、米どころ池上での食事に期待するのは、やっぱり米。そのご飯は、まったく期待を裏切る、いや、ある意味まったく期待を裏切らない普通さでした。正直にどちらかというと不味いほう。しっかり噛んで食べようね。

そして、意外とお腹が一杯になったあとは、下のレジで見かけて気になっていた「米のプリン」をひとつだけ追加で購入してみた。ぼんやりとした白い濁ったゼリーのようなものに、黒糖らしき粉がかかっている。食べてみる。

・・・・。

特徴がなさすぎてとても説明できないような、口に入れた端から忘れてしまうような、そんな味。重湯を固めて黒糖かけた、といえば近いかも。確かに舌触りはプリンっぽい、、、かな。結構砂糖入ってるから健康的とも言えないしな。

食事の後は、電線のない田園風景を車で横切り堪能し、家探しのために知り合いを訪ねたり、またムダにその人の家建設予定地を見せてもらったりしてすごした。なんていい驚きと台湾らしさに満ちた一日だったんだろう。

ところで米どころの米は、本当は美味しいんだろうか。

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