犬のアレルギー性皮膚炎が薬を使わなくても良くなってきた食療法

うちに来た時から500円玉ぐらいの大きな円形脱毛があって、耳も毛がギザギザで薄毛でガリガリで震えてばかりだった師父(シーフー)。うちに来てから半年、すっかり体もたくましくなって、毛も生えそろった。耳の後ろはちょっとハゲってるけど、虫にかまれてかきすぎたせいだから、少しずつ生えてきている。

アレルギーは食事で治ると信じていたので、うちに来たその日からシーフーは一度もドッグフードを食べたことがない。(と書いて後日、友人がくれたこだわりドッグフードを一回食べさせてみた)ご飯を主体とした食事を1日2回。というと作るのが難しそうだけれど、私たちが食べるものと同じ材料で手抜きして作っているだけだから、なんてことない。一緒に遠出するときは、2食分ぐらいは持って出て、それ以降は私たちが食べに行くレストランで白飯を買って、それで終わりだったりもする。作る側が頑張りすぎないのが大事。

食事療法で難しいのは、何にアレルギー反応が出ているのかを見極めることだった。

卵も豚肉も、薬を使っていない健康で新鮮なものなら、とためしたけれど、この時のシーフーには食べられなかったみたいで、翌日にはあちこちかきはじめたので、何度か試して、仕方なくベジタリアンに変更。おやつにニュージーランドの鹿や羊のジャーキー(無投薬、無添加)をあげるのはどうか、そういえばまだきちんと確認していなかったな。今後確認していきたいところ。なんにしても、ひと種類ずつ試さないといけないところが、てきとうな私には案外難しい。そして、いまだに何にアレルギーかはっきりしないから手探りで。

うちのご飯は、家でその都度炊く分だけ精米して5分づきにしている。人間の食べるご飯をはじめはそのままあげていたけれど、どうも消化が弱いようなので、今は、私たちのご飯と同じものをあげるなら、ご飯に水をひたひたに入れてしばらく置いておいて柔らかくするし、別に犬用にご飯を炊く場合は、はじめから水をおかゆぐらいにして炊いている。

ここ2日ほどは、有機玄米と黒豆をしっかりとおかゆ状にしたものに、その時私たちが食べるおかずで使う野菜を小さく切って足して、ほんの少しの味噌(無農薬大豆と麹の自家製4年物)とコールドプレスのヘンプオイルを混ぜている。黒豆は木サジの背で押しつぶしておく。トイレの調子もいいみたいだ。

玄米はあんまり続くと体にきついかもしれないので、数日続けて様子をみるつもり。

 

しっかりみてあげる

大事なのはウンチをしっかりみてあげること。硬すぎたら量が足りないし、下痢していたら多すぎる。ほかにも、においがきつすぎたりしたら腸内環境がよくないサイン。色は食べたものに結構左右されるので、前日の食事を思い出しながら参考にしている。

私たちが果物を食べるときには、少しだけ切り分けておいておすそわけするし、ナッツ(有機、塩だけか無添加)も好き。多少の塩は犬にも必要なようだし、そうだろうなと思うから、ナッツの塩気やみその塩気は、少しだけあげる分にはあまり細かく気にしていない。

添加物は絶対にアレルギーに悪い

ただ、添加物は絶対に与えないように気をつけている。もともと家で化学調味料(味の素、ほんだし、無添加と言いながら酵母エキスやカツオエキスが入っているもの)は使わないし、買う時も何でも裏を確認するくせがついていて防腐剤とかビタミンEとかにだまわれない私たちなので、そこは心配ないけれど、アレルギーには特に致命的だと思うから、気をつけている。もちろん加工品も使わない。ハムやかまぼこやソーセージなんてもってのほか。

人間の唾液がついたものを絶対にあげないとか、口をなめさせないとか、それはアレルギーとは関係ないけれど、将来の虫歯予防にと気をつけていて、もちろん私たちの食べ残しは絶対にあげないようにしている。

食べ物の温度は常温か人肌

食べ物の温度も気をつけている。アレルギーは体内が冷えて内臓機能が低下しているんだから、冷たいものはご法度。ご飯は常温か温かいものをあげる。絶対に冷たいものはあげない。果物も冷蔵庫で保存していたなら、かならず常温に戻しておく。氷なんてもってのほか。シーフーにはこの夏一度だけ、小指の爪ぐらいの量のかき氷(人が食べる前のものを取り分けた)をなめさせたけれど、それ以外はすべて常温のものばかり。

人間の勝手からすると、暑い日には犬も冷たいものを喜ぶだろうと考えがちだけれど、人間も含めて動物は冷たいものを食べるようになんてできていないし、食べた瞬間は嬉しそうでも、口の中や胃を冷やせば内臓の機能は低下する。中医学では当たり前のこと。だから、アレルギー改善に邪魔になる冷たいものはしっかりと遠ざけてあげることが大事。

素人動画で犬にソフトクリームを食べさせている映像を見たことがあるけれど、「たっぷりの添加物、砂糖、冷たいもの」の三大毒・・・。無知は怖いなぁと思ったのは私だけじゃないだろう。

ご飯のあっため方。電子レンジ厳禁

では、冷蔵庫に入れておいたご飯はどうするかというと、できたらしばらく常温においておいて、熱湯をひたるぐらい入れて温めながら柔らかくふやかす。冷たいままなら、一度さっと熱湯をかけて捨て、再度ひたるぐらい入れてふやかす。おかゆ状のものなら、台湾の電気鍋(炊飯器のようなもので、スチームやゆでなどもできる単純な機械)であたためなおす。電子レンジはうちでは決して使わない、というか置いてもない。

こうして書くと、ものすごくこだわっているようだけれど、ただたんに、自分たちが食べているものを同じ状態であげている、というだけのことなので簡単。

虫刺されか、アレルギーか

それより面倒だったのは、先にも書いたように何がシーフーのアレルギー反応を起こす食品か知ることだった。しかも、季節は夏。台東は自然が多いだけにダニもあちこちに潜んでいて、知らないうちにくっついてきているのを何度か見つけた。なので、昨日はついに薬を使ってダニ駆除をした。薬を使うリスクより、毎日かゆそうにしているのが可哀想なのと、アレルギーなのか虫の害なのか分からなくて困っていたこと、そして何より、虫にかまれることで寄生虫などのリスクがあるというのも怖い。その辺を天秤にかけて、悩みに悩んだ結果、夏も終わる九月初めの一昨日、やっとフロントライン使用に踏み切った。体もずいぶんしっかりしてきたから、きっと排毒もうまくできるだろう。

今は食べられない卵や肉も、もう少し体が元気になったら、本当に健康的な育て方のものなら食べられるようになるかもしれない。

シーフーのアレルギーのおかげで学んだこと

それにしても、シーフーのおかげで、育てる過程で注射をしていないからいいとこだわりの人に教えてもらった市場の豚肉も、知人が家で育てている卵も、じつは少なからず良くないんだと分かってびっくりした。私もてらきちさんも、卵や肉がアレルギーの原因だとは考えていない。与える食事、育てる環境、そして注射の数々がアレルギーの原因だろう。だから、本当に良い環境で、輸入物の遺伝子組み換えや魚粉なんかを含む飼料ではなく自然の草で育った卵や肉なら、アレルギー反応は出ないと考えている。台湾では、管理が行き届いた肉はすごく高い。鶏はこだわっているといううたい文句のものなら一羽3000円するし、それでも本当にどこまで納得がいくかは見に行かないと分からない。

アレルギーは暮らしのいろんなヒントを教えてくれる。

Related Entry

犬の耳の炎症(外耳炎)くさい耳だれ、耳の熱、かゆみと痛み、犬...