フレンチブルドッグの急なアレルギー対策。人に預けてアレルギーが悪化した後の食事療法の具体的な内容

先日、日本に家を見に帰る際に、フレンチブルドッグの師父(シーフー)を台東の知人の家に預けた。

大きな庭と、ほかに2に匹の犬とたくさんの猫がいて、ちょっとガサツな台湾人気質だけど人のいい女性が一人で暮らしている。動物が大好きな彼女だから、甘えんぼのシーフーも安心して預られそうだった。

ただ一つ、懸念事項は食べ物。もちろん、作ったご飯を食べさせてもらうつもりだけれど、ほかの犬のドッグフードや人間のご飯の残りなんかをあげないように、なんどもお願いした。アレルギーのことも以前から話していたし、預かってもらう際にも何度も繰り返して説明しておいた。

これまでの彼女の行動を考えるとちょっと心配だったけれど、管理がきちんとしているペットホテルは予防注射などの規則も厳しい上に、6時間お試ししてからじゃないと宿泊させてくれないから、台北から電車で早くても3時間半もかかる台東にいる私たちには、ちょっと現実的な選択肢ではなかったから、思い切って知人の彼女にお願いした。

そして、6日経って台東に戻り、なによりも一番にシーフーを迎えに行くと、別犬のように太ってパンパンになったシーフーがいた。思わず笑ってしまうほど、パンパンになって、すごく老け込んで見えた。でも元気に迎えてくれて、どこに行っていたの、どうして一緒じゃなかったのと手を甘噛みして怒るシーフー。

「ちょっと話しておかないといけないんだけど、じつは、山猪(野生の豚のこと)の肉をあげたの。ほかにも庭で勝手に色々食べて・・・。」

との彼女の発言に、内心やっぱりとあきらめのため息が出る。厚意で預かってくれたのだから、文句はいえないけれど、、、。

その日は遅かったからすぐに家に戻ってよく見ると、シーフーの体のあちこちが真っ赤になって、とくに胸元は大きなぶつぶつがいくつもできて、ピンクに染まっていた。耳は大丈夫。でもおなかのあたりも小さなぶつぶつがたくさんできていた。

残念ながら、「かわいがる」という言葉を勘違いしてしまうと、ただ自己満足の甘やかしとなる。たとえば、小麦アレルギーの子供に「お菓子を欲しがるから」とスナック菓子を食べさせることは、かわいがることになるだろうか。あげたときは喜ぶだろうけれど、あとで苦しむのはその子本人。相手を喜ばせたと思うのは、自己満足でしかない。

食べたいだけ犬にご飯をあげるのも、自己満足だし、体に悪いものを喜んで食べるからと言ってあげるのも、自己満足だ。

シーフーはそれから1か月たってようやく、ぶつぶつもかゆかゆもおさまってきた。

今日の時点では、その後にまた新しくできた腰のあたりのぶつぶつも、かさぶたが取れはじめて、胸元はきれいに治り、お腹のぶつぶつもきれいに消えた。あの6日間、彼女が、私が作って渡していたご飯以外に何を食べさせたのかわからないけれど、彼女が良かれと思って与えた食べ物のせいで、シーフーも私たちも苦しんだ。

しばらくの間は、夜になると逆くしゃみをして、それはとても苦しそうだった。これもアレルギーと分かっていたから、私もあえて食事をゆるめず、菜食を続けさせて、結果、やっと今になって毒素が抜けて顔も若返り、動きも機敏になり、肌もきれいになってきた。

ということで、フレンチブルドッグのシーフーが、6日間の暴食によるアレルギー反応から立ち直ったレシピをメモしておこうと思う。

もし肌の調子が悪いフレンチブルドッグと暮らしている人がいたら、ぜひ試してあげてほしい。もちろんそれぞれに個体差があるだろうから、様子を見ながら。

どちらにしても、アレルギーの原因は、たいていが肉(鶏・豚・牛ともに)になる動物を育てる過程で与えるエサ・抗生物質の注射だから、肉、そして卵は絶対に与えない。たとえ、血液のアレルギー検査をしていて、そこで反応が出ていなくても、現在の肉や卵は本当にひどい状態のものが多いので、回復のためには与えないほうがいいと私は思う。

そして、体が元気になってから、少しずつきちんと育てられた肉をためすのがいいんじゃないだろうか。その時も、スーパーやましてや量販店で安売りされている肉は、私はさけてあげたい。食べるものは、体そのものになるのだから。

あらためて書いてみるとややこしそうだけど、要は炊いたご飯に少し具をまぜるだけ!自分たちが食べるご飯を取り分けてあげる気楽さで。

【 基本 】
・ご飯(無農薬玄米を自宅でその都度精米。5分づき) → 茶碗一杯弱(たまに雑穀入り)。
・精米時に出たヌカをフライパンでじっくりと乾煎りしたもの → 大サジ1
・大麻油/アマニ油/苦茶油などの生食用良質油 → 小さじ1/2
・すりごま → 小さじ1/2
・※自家製味噌4年もの → 小豆粒
・※とろろ昆布 → 親指の爪ぐらいの量
※は塩分があるので、どちらかにする。

+α
ゆで豆、レンコン粉、無農薬野菜(玉ねぎ、にんにくは不可)、ナッツなど。基本は自分たちのおかずを味付け前に取り分けて小さく切っておいたもの。なければ無理をせず、あるときだけ。豆は木サジでつぶし、野菜やナッツは細かく刻む。

【 ポイント 】

人間用に炊いたご飯だとシーフーは消化がいまいちなので、炊き立てご飯ならば水を加え、冷蔵庫に入れたものや冷ごはんなら熱湯を加える。水の量は、ご飯がひたるぐらい。これでふやかして吸収をよくする。

玄米は消化に悪く、消化吸収にすごく体力を使うので、玄米ならばクリーム状にたいてから、食べさせるのは長期にせず、時々のデトックス用にする。

ヌカは面倒なら、ご飯を炊くときに一緒に入れて炊いてもよい。犬のご飯だけ炊くなら、水は2合に1カップほどふやして柔らかめに炊いても。野菜も刻んで一緒に炊いておいてもよい。

品質にはこだわる。治療だと割り切って、安いから、便利だからという理由で材料を選ばない。

食べさせる量は、便の量や状態を見て、柔らかすぎたら食べすぎ、硬すぎたら不足。消化ができているかも、便で確認する。

ナッツなども種類を変えたら、様子をよく見る。耳や肌の弱いところに反応が出やすいので確認。

 

アレルギー反応は、その場ですぐ出るものもあるけれど、時間差で出るものもある。しかも、かゆみやできものなど、後々の皮膚の状態が治るのに時間がかかるもの。だから、あれこれ迷って変えずに、とにかく基本的に体に悪影響が出ないように気をつけて、自然治癒力を高めてあげる。1か月様子を見るつもりで、よけいなものを与えずに、菜食に良いオイルを加えた食事を続けてあげたら、急にかさぶたが取れて、肌もきれいに戻ってきた。

夜中にかゆそうにしていたり、つらそうにしているとこちらも気が迷いがち。でも、薬では治せないのが体内の問題。しっかりと見てあげながら、食事を変えてあげたら、きっとよくなる。ぜひ、おためしください。

 

 

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