車の後ろにベッドがある最高の旅

トヨタのゼウスの後ろをベッドにして、旅に出た。後ろの座席を外し、てらきちさんが作った台で後方を一面平にし、マットと布団を積み込んだ。

台東に来てから必要に迫られて買った中古車だけど、荷物もたくさん積めるし、ミッションでシンプルで、古くても壊れない。不具合があっても修理もシンプルだ。

古い車ってかわいいとてらきちさんが常々いっていたけれど、たしかに。かわいいし、実用的。もう25万キロ走っているけれど、まだまだ現役で山道だってなんのその。

車のことを思う度に、古い車の税金を上げて新しい車を買わせようとする政府のやり方だとか、電気だらけで乗ると体がビリビリする車をエコだと言っている日本の風潮が不思議に思える。使えるものを使って、メンテナンスしながら乗るのが一番気持ちいいと思うけどな。

燃費燃費と言うけれど、じゃあ、新しい車一台作るのと、古いシンプルな作りの車を廃棄にせずに大事にメンテナンスして乗り続けるのと、長い目で見たらどっちが燃費がいいのかな。

車にベッドを装備して旅に出ると、毎晩の宿の心配がなくて、たったそれだけでこんなにも自由に楽しめることに驚いた。いつだって、ホテルや宿の場所、チェックインの時間、そういうものにしばられて時間に追われていたことに、はじめて気がついた。

車で、しかもスケジュールも関係なくふらりと旅に出ると、目の前がぱっと開けるような面白いことがたくさんあった。

どこで眠ってもいいし、車旅でよくある飲酒の心配もない。飲むなら、そのままそこで寝るつもりで車を置く場所を探しておくだけ。景色がいいところがあれば、トランクを開いてベッドに座り、小さなテーブルを出せばそこがカフェ。お湯を沸かして台湾茶を淹れてのんびりする。

有名観光地や人がつくった箱モノにあんまり興味がない私達だから、温泉や美味しいお店を探して巡る。時にはベッドは、ヨガスペースにも早変わり。夜には、私たち2人とシーフーがゆったり眠れる広さがある。

湖を見ながら、山を見ながら、川を見下ろして、波の音を聞きながら、どんなシュチエーションでも、車が停められたらそこがくつろぎの場所になる。

ずっとキャンピングカー旅がしてみたかったけれど、じつはトイレやシャワーがなくても、快適なベッドとカセットコンロと水とがあればオッケーだということも経験できた。シーフーのご飯だって、米と水があればコンロで炊ける。水は卓上浄水器があるし、トイレは公園やコンビニがある。

美味しいお店を探して、ときには車に持ち込んで、温泉に入り、朝は毎日違う景色の中で目覚める。好きなタイミングで止まり、好きなタイミングで動く。いつでも帰れるし、どこでも泊まれる。

これで台湾を堪能して、日本に帰ったら、次は日本を旅しよう。

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