私は料理が好きじゃない

ついこの間突然に「私は料理が好きじゃない」ということに気がついた。

まるっきり嫌いでもない、でも好きでもない。

こんな大きな思い込みを抱えていたなんて!

自分は料理屋の娘だし、美味しいものたくさん食べてきたし、作るものはそれなりに美味しいし、料理が好きなんだと思っていた。人に作ってあげるのも、嫌いじゃないと思っていた。

でも人が食事に来るというと、準備やもてなしに疲れるし、来てもらって飲み食いしているうちは楽しいけれど、その前の数日は気が重かった。

これが結構田舎生活の楽しさに支障をきたすので、いろいろ分析してみたこともある。前提として、田舎は集まって食べにいくところがほとんどない。あってもたいした店がない、上に、車で移動になるから、どちらかが飲めないか、代行やタクシー利用になる。田舎の道は、遠く長い。ということで、のんびり美味しく楽しみたければ、家呑みが正解といえる。

さて、分析した理由のひとつには、実家にはよく人が遊びに来ていたけれど、そのもてなしが豪華でたっぷりだったので、自分が人を呼ぶ時にもそのレベルのもてなしをしなくては、と力んでいたこと。

ひとつには、田舎に越してから人を呼ぶようになったわけなんだけど、ほかに行ける店もないから、すべてを自分がまかなわなければいけない、というプレッシャー。ちょっと食べて飲んで、次はじゃああのバーに顔出す?みたいな可能性はないから、座が長引くとちょっとしたつまみやなんかも、酔った中でも目新しく作り足さなくてはいけないという思い。

ひとつには、車できたらどうやって帰るねん。泊まっていくんじゃないか、という重荷感。翌朝も気を遣うし、朝ごはんだって用意が必要だろうか、とか。

気にしなくていいじゃん、という人はそういうのが気にならない人でうらやましいわけだけど、気になるタイプには無意味なアドバイス。持ち寄り、といっても結局は何を持ってきてくれるか分からない上に、逆に状況が把握しにくくなる。

そこで、分析した結果、あまり前から約束を取り付けないようにして、急な飲み会中心にしてきた。それなら準備に氣を回さなくても、与えられた残り時間だけでやりきるだけ。勢いで楽しめる、そう思っていた。

それでも、大人数は来てほしくないし(もともと人数が多いと話が上っ面になるから面白くない)、料理は二人分+シーフーが私にとってはベストだ。

そうして先日、急にひらめいた。

あ、私料理好きじゃないわ。

てらきちさんにも伝えた。今日も用意はそれなりに楽しかったけど、作ってる途中にアサリの酒蒸しが吹きこぼれたり、作り置きしておいたおでんが腐っていたりして、やっぱり好きじゃないと確信した。

嫌いじゃない。でも確実に、好きじゃない。

だから料理関係のことはやる気が起きなかったのか、、としみじみと感じた。料理雑誌なんか、読み返すわけ無いわな、好きじゃないんだもん。

でももちろん、食べるのは好きだ。ただ、家でつくれるようなものを外で食べるのはバカバカしい。外で食べるなら、家で作らない手のこんだものか、珍しいものがいい。化学調味料で味ごまかすようなところで食べるのは、もったいない。家でさえ使わないのに、なんで店でお金払って化学調味料を食べなくてはいけないのか、意味がわからない。

私は料理は好きじゃないけど、自分の料理は好きだ。だから、これからも自分のためには作るだろう。

料理が好きじゃない、と気づいたことはもう天と地がひっくり返るほどの驚きで、私をスッと楽に、軽くしてくれた。

これも、自分の講座をとおして自分をしっかり見つめたおかげだな。我が講座ながら、あっぱれ。

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